医者は健康になる方法は教えてくれない
2007.12.01 |Category …イキイキ酵素の部屋
●生活習慣病の原因はさまざまあるが、食べ物と運動不足、休養習慣が最も大きな原因と考えられています。(厚生労働省資料より)
聖路加看護大学名誉学長の日野原重明先生は『「生活習慣病」が分かる本』(ごま書房)の中で次のように述べています。
「健康作りということなら医師が頼りになりそうな感じがしますが、実はこの場合医師はあまり役立ちません。忙しいということもありますが、日本の医師が関心を抱いているのは、あくまでも病気を見つけたり、どう治療するかということだからです。
また、検査をしないで指導だけするというのでは出来高払いの健保報酬では収入が少ないということもあります。」
現在の大学の医学部では、病気の原因についての教育や研究よりも、治療法に関する教育や研究が優先されています。また、食事と病気とは「関係ない」という考えが根本にあるため、栄養学を医学部で学ぶことはありません。
アメリカでは、1975年にすでに食事と病気との関係が認められ、食生活の改善が病気を予防し病気を治す基本だということを国が認めています。
ただし、誤解しないでいただきたいのは、薬は絶対にダメだとか、病院に行ってもダメだと言っているのではないということです。病気になったら病院へ行き、きちんと診断してもらって、症状を緩和するために薬が必要なことももちろんあります。
また、現代医学では、さまざまな新しい治療法や、手術法を駆使し、昔なら助からなかった人たちの多くが助かっているのも事実です。
しかし、薬で健康になることはありませんし、薬はあくまでも対処療法にすぎません。
慢性病や生活習慣病と呼ばれる病気を、外科的な病気と同じ理論で、同じように治そうとしても、むずかしい場合が多いということも否定できません。
あらゆる面で日本の先をいっているアメリカでは、当然のように生活習慣病に拍車がかかり、医療費はうなぎのぼりに増えています。
30年近く前に上院議員のマクガバン氏が医療費の問題と取り組み、2年の歳月をかけて膨大な資料を徹底的に調べ上げ、ついに『生活習慣病の主な原因は、まちがった食生活にある』という衝撃的なレポートを1975年に発表しました。
これが有名な「マクガバンレポート」です。
「心臓病やガン等の文明病は、現代の食事がもたらした食源病であり、食生活の改善なくして病気の改善はありえない」ことを国民に訴えたのです。
日本でも成人病という名称が、「生活習慣病」に変わりました。しかし、現状はまだ、病気と食事との関係はあまり認められていないのではないでしょうか。